2016年4月18日月曜日

鄭世彬さんの『爆買いの正体』で知る台湾の人たちの思い

台湾の大切な友人の鄭世彬(チェン・スウビン)さんが
爆買いの正体』(飛鳥新社刊)という書籍を出しました。

鄭世彬著『爆買いの招待』(飛鳥新社刊)

ボクの書籍『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』をお贈りしたら
サインつきでいただいてしまいまして。

サインつきです

ありがとうございます!

爆買いとして昨今騒がれている、中国語圏の人々の消費行動。
特にコスメや薬品、日用品がすごいですよね。

ここまで日本のコスメが彼らに受けているきっかけを
作ったとされているのが、この鄭世彬さんなんです。

あの中国語圏の人々のお買い物パワーには秘密があって、
“関係(グゥアンシー)”という言葉がキーワードなんだそう。
それは何かというと……、詳しくは、本書にて。

実は、鄭さんとは、数年前から交流がありまして、
本当に真面目で一生懸命な人柄に惹きつけられました。
礼儀正しくて、優しい。
人としての正しさみたいなものが、伝わってくるんです。

彼が勧めるものなら間違いないなあと思うのは
きっと各国共通なのでしょう。

初めは台湾向けでしたが、そのうち本土の中国にも
コスメガイド本が翻訳され、そこから“神薬”という言葉で
日本の医薬品やコスメの人気が爆発的に広まったんです。
(翻訳時にいろいろとトラブルがあったようです)

間違った情報を正したいという真摯な気持ちが出版の動機のひとつだったとか

詳しくは本を読んでいただきたいのですが、
それにしても、鄭さんの本を通して知った
台湾の人たちの思いが心にしみました。

日本のことをこんなにも大切に思ってくれていたんだ、と
うれしくなるやら、感動するやら。

そして、「これをやる」と決めたらとことん貫く姿勢に
昔の自分を重ねたりもしたんです。
彼ほど強烈ではありませんが、ボクも「男性美容を仕事にする」と決め
周囲に反対されたり、心配されたりしながらもなんとか今日までやってきました。

彼がいかにして、爆買いの仕掛け人とまで言われるようになったのか、
そしてその道のりは、日本、台湾、中国の政治や思想とどのように
関わっているのか、をもこの本は教えてくれます。

台湾というフィルターが重要な役割を果たしてくれると、筆者
東アジアの近現代史を学ぶだけでは見えてこない、
庶民の感情まで書き記してくれているのです。

ちょっと堅い話になりましたが、
鄭さんの人柄がよく現れていて読みやすい。

今の日本の状況がよく見え、
そして優秀で楽しく、美しいコスメに 囲まれている
ボクたちって幸せなんだな、ということに気づかされました。

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